隣との敷地境界の区切りやフェンスの基礎を作ったりと、なにかとコンクリートブロックは役に立つものです。
でも、DIYでブロック塀を建てるのはそう簡単ではありません。
特に敷地境界のブロックは、はみ出すことが許されないので、DIYではかなり高レベルの部類に入ります。
ここでは、敷地境界にコンクリートブロックを建てている工事現場で取材してきた情報をもとに、ブロック塀を積むコツを紹介したいと思います。
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ブロック塀の基礎
まずは基礎の状態です。
基礎コンクリートがある場合
コンクリート基礎がすでにある場合は、基礎コンクリートの上に鉄筋アンカーを80センチ間隔で挿します。
基礎コンクリートがない場合
積みやすさを考えて、基礎の幅はブロックよりも10センチから15センチほど広く取ったほうがよいでしょう。
ただし、基礎が敷地境界をはみ出してしまうのは厳禁です。
既存の基礎がない場合と同様、鉄筋間隔は80センチとします。
鉄筋は、基礎を作る時に差しこむような形になります。
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ブロック塀1段目
まずはレンガ積みと同じように、羊羹型にモルタルを基礎の上に乗せます。
そして、ブロックの側面に糊を付けるような感覚でモルタルを塗りつけ、ブロックをそっと基礎の上に置きます。
置いたブロックをハンマーの柄で軽く叩きながら水平器を見て、慎重に水平を出します。
ブロック塀2段目
施工写真がないのが残念ですが、2段目は1段目と同じように、羊羹型にモルタルをブロックの上に乗せ、側面にもモルタルを塗りつけて施工していきます。
鉄筋が入っている場所以外は穴にはモルタルを入れなくていいのがポイントです。
1段目・2段目いずれの場合も同じですが、ブロックの側面にモルタルを付けて目地を施工していくのは素人にとっては至難の業です。ブロックを建ててから目地を作るほうが簡単です。
なお、目地の幅は1センチ程度とします。
2段以降の多段積みをする場合、水平方向だけではなく、垂直方向にも傾かないようじゅうぶんに注意しなくてはなりません。
正しいブロック塀の建て方
ブロック塀は、倒壊しないように正しい建て方というものが決められています。
基礎の大きさや鉄筋の量なども全て業界団体によってまとめられています。
ですが、今回のように、実際の工事現場を見ると、基準には必ずしも沿わずに建てられているのも事実です。
特に段数が低い場合や、既存の基礎がある場合などはなおさらです。
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