物置小屋を建てたり、長方形の花壇を作ったりと正確な垂直が必要なことがDIYには稀にあります。
プロは垂直を求めるのにレーザーレベルを用いますが、レーザーレベルを買うのはDIYではもったいなすぎます。
そこで便利なのが、「大矩」という道具です。DIYでも手作りできる簡単な手動工具です。
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大矩とは
「まずは大矩とはなんなの」という簡単な説明です。
大矩とは、木製の三角定規で、ひとつの角度が90度になっているものです。
この90度の部分で垂直を図るという仕組みです。
大矩の原理
大矩の原理はとても簡単で原始的なものです。
中学校で習ったピタゴラスの定理を使用するもので、三角形の三辺が3:4:5の三角形を作ることにより直角な角度を作るというものです。
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大矩の作り方
それではさっそく大矩の作り方について説明したいと思います。
大矩の作り方にはいろいろあると思いますが、わたしがDIYで作った時の最も正確で簡単なやり方をレポートします。
準備するもの
- 長い板
幅10センチ長さ180センチ程度の板を3枚用意します。
ホームセンター等でカットしてもらったコンパネなどが便利です。 - コーススレッド(25mm)数本
- 水糸(なくてもいい)
手順1
板切れに寸法線を引きます。それぞれ90センチ、120センチ、150センチです。
手順2
コーススレッドを板の中心に打ち、水糸を図のように巻きつけます。
この水糸が三角形を作る鍵となります。
そして部材Aと部材Bを次のように組み立てます。
この時点ではまだ垂直が出ないので、両部材は必ずしも直角でなくても構いません。
手順3
次に部材Cの準備です。
部材Aや部材Bと同様、コーススレッドに水糸を巻きつけます。
手順4
部材Aと部材Bに部材Cをあわせていきます。
このとき、すべての目印と水糸が交差するようにします。
各辺がピッタリと揃ったら大矩の完成です。
これで90度を求めることができます。