ホームセンターの木材コーナーへ行くと、緑色がかった2×4材が売られています。
緑色は、酸化銅などの防腐防蟻剤です。
防腐防蟻剤をACQ加圧注入と呼ばれる方法で加工した木材がこの正体です。
さて、ACQ加圧注入材の耐久性はどのぐらいなのでしょうか?
イペやウリンなどのハードウッドと比較して耐久性は高いのでしょうか?
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耐久性は並
ACQ加圧注入材の特徴は、2×4材に保護塗料を塗るのとは異なり、木材に染み込んだ薬液が外に漏れないということです。
なので、ふつうに塗料をはけで塗るのと比較すると、耐久性は高いです。
耐久性は屋外にさらした状態だと5年程度と言われています。
これはSPF材と比較すれば高いですが、イペやウリンなどのハードウッドと比べると低いと言わざるを得ません。
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ACQ加圧注入材のメリット
ACQ加圧注入材のメリットは、加工のしやすさです。
ハードウッドは切断が大変な上に、ネジを打とうにも下穴を開けなければならないので作業性は低いです。
一つ一つのコーススレッドを打ち込むのに穴を開けるというのは大変です。
ホームセンターで売られているACQ加圧注入材は、元となる木がSPF材であることがほとんどなので、加工性はSPF材と全く同じで、とても柔らかく、切断やコーススレッドの打ち込みも容易です。
質の悪い材を買わないように注意
ホームセンターで売られているACQ加圧注入材の中には質が悪いものもあります。
まず一点目は反りが大きいことです。
ACQ加圧注入材の反りについて
木材は乾燥すると縮む特性があるので、通常は乾燥させて使用します。
ACQ加圧注入材の場合は、人工乾燥させるのですが、反りやすいという特性があります。
これは、薬液に木を浸して水分量が多くなった後に乾燥させからで、ある意味仕方がないことです。
ホームセンターでACQ加圧注入材を購入する場合は、木のそりをよく見極めて購入するようにしましょう。
薬液の浸透について
二点目に注意したいことは木材への薬液の浸透です。
表面が緑色になっていても中まで薬液が浸透していないと、木材の耐久性は大きく落ちます。
木材を購入する際は、木の表面だけではなく木口を見て、薬液がどのように浸透しているかチェックするようにしましょう。